INTRODUCTION
1年ぶりのピンク・リバティ新作公演となる本作は、主人公・実和子の半生といびつな恋愛遍歴を通して、現代を生きる人々のさみしさや欲求、狂気を描く悲喜劇。
社会的かつサスペンス性も高いストーリーを、あえてユーモラスで軽妙な演劇作品として立ち上げる。
主人公・実和子には、映画『見知らぬ人の痛み』の主演を務め、ドラマ『あきない世傳 金と銀』や『めぐる未来』に出演するなど映像でも活躍している大西礼芳。
さらに、ドラマ『今夜すきやきだよ』、『演じ屋 Re:act』などに出演する三河悠冴、舞台『エヴァンゲリオンビヨンド』出演の村田寛奈、ドラマ『虎に翼』への出演で話題を集めるうらじぬの、舞台『刀剣乱舞』心伝 つけたり奇譚の走馬灯 に出演中の池岡亮介のほか、長友郁真、大石将弘、稲川悟史、斎藤友香莉、山本真莉といった実力派が顔をそろえる。
劇中音楽は大田原愚豚舎の渡辺雄司が前作に引き続き担当する。
作・演出を務める山西は、21年に長編映画『彼女来来』で北米最大の日本映画祭JAPAN CUTS 新人部門最高賞の「大林賞」を受賞。
その後も映画・ドラマ・演劇と、ジャンルの垣根を越え精力的に活動中。
今作『みわこまとめ』では、近年上演してきたワンシュチュエーションの群像劇から一転、単独主人公の半生を描く回想録に挑戦する。
STORY
見よ。ガチ終わってる私の恋愛。
晩夏。寂れた街の駅前に佇むビジネスホテル。
そこに、体に不似合いな大きなキャリーケースを抱えてやってくる、ひとりの女。
彼女は東京を離れ、あてもなくここまでやってきた。そうせねばならない理由が女にはあった。
ベッドにごろんと寝転がって息をつくと、彼女はこれまでの人生、その中でもとりわけ恋愛について、
思いを馳せ始める。夢を追うフリーター。仕事のできるサラリーマン。売れかけのホスト。
記憶の中の恋はどれもひどいものだったが、それでも彼女にとって、人生の中心に位置するのは
いつも恋だった。女は名を、実和子といった。
ピンク・リバティ最新作は、恋愛依存の女性の半生を描く、コミカルでグロテスク、ダークでポップな悲喜劇。
INFOMATION
スケジュール
8/29日(木)19:00 ◎
8/30日(金)19:00 ◎
8/31日(土)13:00/18:00 ★
9/1日(日)13:00/18:00 ★
9/2日(月)19:00 ◎
9/3日(火)休演日
9/4日(水)14:00 ★/19:00
9/5日(木)19:00 ★
9/6日(金)14:00 ★/19:00 ♥
9/7日(土)13:00 ♥/18:00
9/8日(日)13:00
*受付開始45分前 / 開場30分前
★=アフタートークあり
8/31(土)18:00
松居大悟さん、山西竜矢
9/1(日)18:00
大西礼芳さん、三河悠冴さん、池岡亮介さん、山西竜矢
9/4(水)14:00
大西礼芳さん、村田寛奈さん、うらじぬのさん、山西竜矢
9/5(木)19:00
長友郁真さん、大石将弘さん、池岡亮介さん、山西竜矢
9/6(金)14:00
三河悠冴さん、村田寛奈さん、うらじぬのさん、山西竜矢
◎=前半平日割
♥=鑑賞サポートあり
【鑑賞サポート】
字幕タブレット貸出
台本貸出(紙とタブレット)
受付での手話通訳対応
車いす対応
ほじょ犬対応
[鑑賞サポートのお問合せ・字幕タブレット付きチケットの予約]
UDCastサポートセンター(平日10:00~17:00)
TEL:0120-291-088
FAX:03-5937-2233
Mail:info@udcast.net
劇場
〒111-0032
東京都台東区浅草2-16-2 浅草九倶楽部 2階
TEL:03-6802-8459
〈アクセス〉
東京メトロ銀座線「浅草駅」1番出口より徒歩10分
都営浅草線「浅草駅」A4番出口より徒歩10分
首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス「浅草駅」A1番出口より徒歩5分
CAST
出演
大西礼芳
1990年6月29日生まれ、三重県出身。
2013年に京都造形芸術大学映画学科在学1年生の時の学内オーディションで、演技未経験ながら高橋伴明監督『MADE IN JAPAN―こらっー』で主演の雛子役に抜擢。その後、土屋貴史監督『花と雨』では東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門正式出品、鈴木卓爾監督『嵐電』では第11回TAMA映画祭最優秀作品賞/高崎映画祭最優秀作品賞を受賞した。主な出演作品は、『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(TBS)、BS時代劇『あきない世傳 金と銀』(NHK)、映画『夜明けまでバス停で』、『鯨の骨』。2024年には『めぐる未来』(読売テレビ)、映画『見知らぬ人の痛み』に出演。7月13日に映画『初級演技レッスン』が公開。
三河悠冴
1994年2月2日生まれ。千葉県出身。
2012年に俳優デビューし、映画作品を中心にテレビドラマ、CM、舞台など多岐な分野に渡って出演。
近年の主な出演作に映画『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』、『さかなのこ』、ドラマ『飯を喰らひて華と告ぐ』、『ガンニバル』、舞台『ヒッキー・カンクーントルネード』など。また公開待機作に映画『Cloud クラウド』(9月27日公開)、『ココでのはなし』(2024年公開予定)がある。
村田寛奈
兵庫県出身。
2020年、短編映画『たまには、大きな声で』にて初主演を務めた他、主題歌・劇中歌の作詞作曲も担当した。以降、映画『彼女来来』、WOWOW連続ドラマW『ソロモンの偽証』、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』、朝日放送『推しが武道館に行ってくれたら死ぬ』、舞台コンプソンズ『われらの狂気を生き延びる道を教えてください』などに出演。2023年には、THEATER MILANO-Zaのこけら落とし公演、舞台『エヴァンゲリオン ビヨンド』への出演が話題となった。
うらじぬの
千葉県出身。2021年の解散まで劇団子供鉅人に所属。
これまで維新派、燐光群、ままごと、財団江本純子、劇団、本谷有希子、二兎社など幅広く出演している。最近の主な出演作品に舞台『欲望という名の電車』『押忍、わたしたち』『歌わせたい男たち』、映画『炎上する君』、ドラマTBS『西園寺さんは家事をしない』NHK連続テレビ小説『虎に翼』など。ピンク・リバティ公演にも多数出演している。
長友郁真
1993年5月9日生まれ。愛知県出身。
ピンク・リバティ Vol.1 『艶やかなマチルダ』、『とりわけ眺めの悪い部屋』にも出演。映画・ドラマ・舞台・CM(契約15本)と幅広い分野で活躍。今後、映画・ドラマで待機作が3本ある。
大石将弘(ままごと/ナイロン100℃)
奈良県出身。ままごと、ナイロン100℃所属。
古典や翻訳戯曲から現代口語の会話劇まで、様々な舞台に出演。近年の出演作に、稲葉賀恵演出『季節はずれの雪』、ナイロン100℃『Don't freak out』、新国立劇場『私の一ヶ月』、ロロ『ここは居心地がいいけど、もう行く』、木ノ下歌舞伎『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』、ゆうめい『娘』、夏の日の本谷有希子『本当の旅』など。スイッチ総研や「きくたびプロジェクト」など劇場外での演劇創作のプロジェクトにも多数参加。
池岡亮介
1993年9月3日生まれ。愛知県出身。
近年の主な出演作は、舞台『刀剣乱舞』心伝 つけたり奇譚の走馬灯、『イノセント・ピープル~原爆を作った男たちの65年~』、悪い芝居『スーパーふぃクション ふぉーエヴァー』『愛しのボカン』『逃避奇行クラブ』、『かがみの孤城』、『ぼくのメジャースプーン』、『The Pride』、ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』、『夜明けの寄り鯨』、『サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男-』、『チノハテ』など。12月に舞台『白衛軍The White Guard』、1~2月に『シェイクスピアの旅芸人(仮)』を控える。
稲川悟史(青年団)
1995年3月 愛知県名古屋市生まれ。
2015年、劇団子供鉅人『組しだかれてツインテール』(演出:益山貴司)に出演したことをきっかけに上京し、俳優としての活動を始める。2021年、平田オリザによる私塾・無隣館4期を経たのち、青年団+江原河畔劇場 演劇学校“無隣館”公演『カガクするココロ』(2021)に出演し、青年団に所属。俳優活動のほか、演劇作品の記録映像の撮影・編集なども行う。ドラえもんについての知識が豊富。
斎藤友香莉
1995年生まれ。福島県出身。筑波大学在学中に演劇に目覚め俳優を志す。
出演作に、東京芸術祭2020野外劇『NIPPON・CHA!CHA!CHA!』、鳥の劇場『友達』『裸の王様』『戦場のピクニック』、映画『モダンかアナーキー』(杉本大地監督)などがあり、その他CMやドラマにも起用されるなど活躍の場を勢力的に広げている。2023年、主演映画の『お祭りの日』(堀内友貴監督)は第24回TAMA NEW WAVEのコンペティション部門にて特別賞受賞。斎藤自身もベスト女優賞にノミネートされた。
山本真莉
1998年3月6日生まれ。京都府出身。
京都芸術大学映画学科俳優コースを卒業し、映画・ドラマ・舞台・CMなど多岐に活動。主な出演作は、映画『静謐と夕暮』主演・カゲ役(梅村和史監督。第44回サンパウロ国際映画祭 新人監督部門正式出品)。映画『CHAIN』つる役(福岡芳穂監督。京都ヒストリカ国際映画祭正式出品)。映画『リボルバー・リリー』(行定勲監督)。ぱぷりか第7回公演『柔らかく搖れる』。CMマルコメ株式会社「料亭の味 フリーズドライ 顆粒みそ 気をつけてね篇」などに出演。趣味は言葉集め、アコースティックギターでの弾き語り。
STAFF
スタッフ紹介
作・演出
山西竜矢Tatsuya Yamanishi
1989 年香川県生まれ。同志社大学法学部卒。
数年の俳優業を経たのち、独学で脚本・演出を学び、2016年演劇ユニット ピンク・リバティを旗揚げ。映像作品も手がけ、21年に初の長編映画『彼女来来』を公開。同作は若手監督の登竜門MOOSIC LABにて準グランプリ含む三冠を達成したほか、北米最大の日本映画祭 JAPAN CUTSで新人部門最高賞の「大林賞」を受賞するなど、高い評価を得る。その後も短編映画『テン・ストーリーズ』『母と牛と』監督・脚本、メイキングドキュメンタリー『生まれゆく日々』監督・構成、ドラマ『今夜すきやきだよ』『SHUT UP』脚本、KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ジャズ大名』脚本など、ジャンルの垣根を超えて精力的に活動している。
- 音楽
- 渡辺雄司(大田原愚豚舎)
- 舞台監督
- 竹井祐樹
- 美術
- 土岐研一
- 音響
- 田中亮大(Paddy Field)
- 照明
- 上田茉衣子(LICHT-ER)
- 映像・収録
- 米倉伸
- 衣裳
- キキ花香
- 音響操作
- 角田里枝(Paddy Field)
- 演出助手
- 三国由佳・新田周子(SPM)
- 宣伝メイク
- 安藤メイ
- 宣伝写真
- 高木陽春
- 宣伝美術
- 本多伸二
- WEB
- 小笠浩之
- 制作
- 村田紫音
- 票券
- 中尾莉久
- 運営
- 臼田菜南・椿凰
- 制作協力
- momocan
- 主催
- ピンク・リバティ
- 製作協力
- レプロエンタテインメント
- 提携
- 浅草九劇
- 助成
-
芸術文化振興基金助成事業公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
[東京芸術文化創造発信助成]
ABOUT
ピンク・リバティとは
山西竜矢が脚本・演出をつとめる演劇ユニット。2016 年の旗揚げ以降、東京を拠点に活動する。
リアリティある日常生活の風景や言葉が奇妙な世界と混ざり合っていく、不穏かつ幻視的な作風が特徴的。
人間が元来抱える行き場のないさみしさをユーモアを交えながらコミカルに描き、
空しくも美しい情景として昇華する劇作は、どの作品にも通底している。
21年11月、浅草九劇にて『とりわけ眺めの悪い部屋』で浅草九劇賞・特別賞を受賞。
23年には東京芸術劇場が若手劇団に上演の機会を提供する “芸劇 eyes シリーズ”のプログラムに選出され、
新作『点滅する女』を上演。悲劇喜劇特集『これからの演劇界を担う若手12人』に取り上げられるなど、
多方面から高い評価を得る。